21年ドラ2左腕、リリーバーとして飛躍 初1軍昇格目指し、“桑田カーブ”習得にも取り組む…【From G】_ここ から 近く の スポーツ 店

21年ドラ2左腕、21ラ2リリーバーとしてカーむFromGリリーバーとして飛躍 初1軍昇格目指し、年ド“桑田カーブ”習得にも取り組む…【From G】スポーツ報知
笑顔を見せる山田。左腕指しり組<strong>ここ から 近く の スポーツ 店</strong>3年目での初昇格を目指す(カメラ・相川 和寛)

 巨人の若手選手の今を伝える「From G」。飛躍第10回は、初13年目左腕の山田龍聖投手(24)。軍昇これまで左肩の故障などもあり1軍登板はないが、格目今季はリリーフとして2軍で防御率1・71、桑田奪三振率10・29。ブ習飛躍の土台となった肉体改造などの取り組みや、得に習得に取り組む「桑田カーブ」について明かし、21ラ2リリーバーとしてカーむFromG1軍デビューへの意気込みを語った。年ドまた、左腕指しり組ここ から 近く の スポーツ 店山口2軍投手チーフコーチが山田の現状と課題を明かした。飛躍(取材・構成=小島 和之)

 2年間の苦労を経験し、初1山田が飛躍への土台を整えつつある。3年目の今季、2軍で救援として台頭。安定した成績を残し、左のリリーバーとして自信を深めている。

 「去年よりはいい状態を保ったまま投げられている感じがあります。去年も今と同じような球を投げていた時はありましたが、失点する日は一気に点を取られるパターンが多かった。ですが、今年は状態が悪い日でもゼロ、点を取られても最少失点で粘れているのは去年とは違った部分かなと思います」

 大勢が1位指名された21年のドラフトで2位の高評価を得て入団したが、昨季は夏場に左肩を痛めるなど、ここまで1軍登板なし。だが、故障の経験が成長の下地をつくることにつながったという。

 「去年までは意識しなくても下半身を十分に使えていたのが、けがをしたことで上半身が気になって、下半身が全く使えなくなってしまった。肩をけがしてから出力が出なくなったことで、やはり下半身が大事だなと改めて思いました」

 軸足となる左足に乗せたエネルギーを踏み込んだ右足で受け止め、そこから上半身にロスなく伝えていくメカニックを見つめ直した。取り組みを継続し、球質にも変化を感じている。

 「もともとファウルは取れていたんですが、あまり調子が良くないと感じる時でもファウルや見逃しが取れる。去年はあったいい球、悪い球の差が今年は少なめかな、と感じています」

 肉体改造も奏功した。昨季まではウェートトレーニングをあまり行ってこなかったが、久保巡回投手コーチから「もう少し肩回りを大きくした方がいい」と助言され、方針を転換。昨年11月下旬から約1か月参加した台湾アジア・ウィンターリーグの期間から力を入れ始めた。当時82キロほどだった体重は92キロまで増量。力強さを増した肉体は、投球にも好影響をもたらした。

 「去年だったら1~2回投げたらもう疲れて、キャッチボールもダラダラしてる感じだったんですが、今年はへばりにくくなってきました。ちょっと状態が悪い時でも立て直せたり、そのままズルズルと落ちていかなくなった。見た目もやっぱり大きくなっているかなと思います」

 ホップするような直球と、鋭い腕の振りから繰り出すチェンジアップが武器。現在は桑田2軍監督が現役時代に得意としたカーブを習得しようと助言を受けている。

 「あれだけ操っていた桑田さんでも『一番難しい変化球』と言っていた。でも、難しいからこそ投げる価値がある。緩急差がつくし、打者の目線を上げることができるので、僕の場合は真っすぐがさらに生きる部分もあると感じています」

 目指すのは今季中のプロ初1軍昇格だが、その先も見据えながら力を蓄える日々だ。

 「1軍に行くのが目標じゃなくて、行った時にしっかりと抑えて、ずっと1軍に居続けることが今の目標。目先ではなくて『1軍で絶対に活躍してやるんだ!』という気持ちでやってます。桑田監督からも、1軍で投げるなら変化球が課題になってくると言われているので、課題をしっかりと潰していきたい」

 1軍デビューの先には大きな夢も抱く。

 「リリーフはやりがいがあって楽しい。ですが、最終的には先発に挑戦してみたい気持ちはあります。まずは中継ぎとして、ロングリリーフやいい場面で投げさせてもらうことが大事。そこで信頼を得て、いずれは先発で勝負したいと思ってます」

 苦しみ、悩み抜いて、自信を深めつつある3年目。結果を残して、チャンスを待つ。

山口2軍投手チーフコーチ 特長は空振りが取れる直球

 山田の特長は、出どころの見づらいフォームから投げ込む空振りが取れる直球です。コースの投げ分けも徐々にできるようになってきました。自分の出番を予想しながら準備ができる選手ですし、三振が欲しいピンチの場面でもいい結果を残してくれる集中力があります。

 今はカーブやスライダーといった曲がり球を、イメージした軌道で投げ込み、カウント球、勝負球として使えるように取り組んでいます。1軍に上がれば、最初は左打者が続く場面での起用が予想されますが、左打者に対して逃げていく球がないと手詰まりになり、勝負が苦しくなります。また、持ち球のチェンジアップと対になる球種を身につけることで、もっと簡単に抑えられるようになります。

 防御率は素晴らしいですが、まだイメージしたアウトの取り方ができていない部分もあります。桑田2軍監督も大事にする「アウトを取るプロセス」を身につけ、1軍で抑えられる投手になってほしいです。

(2軍投手チーフコーチ・山口 鉄也)

 ◆山田 龍聖(やまだ・りゅうせい)2000年9月7日、富山・氷見市出身。24歳。高岡商では2年春夏、3年夏の甲子園に出場。3年夏は16強入りし、高校日本代表にも選ばれた。JR東日本を経て21年ドラフト2位で巨人入団。183センチ、92キロ。左投左打。背番号90。

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